【自転車技士試験メモ】JISとISO
JIS
JISとは
JIS(日本産業規格:Japanese Industrial Standards)とは、日本の産業製品に関する規格や測定法が定められた日本の国家規格のことです。産業標準化法に基づき制定されたました。ちなみに、2019年7月1日の法改正によって 工業標準化法から 産業標準化法へと名称が変更になりました。
2022年3月現在の時点で、JISの規格総数は10,918規格も存在しています。
JISは、主務大臣が制定・改正を行います。制定・改正の日から5年以内に見直しが行われます。
一般的に、「規格」は守っても守らなくてもどちらでもよいものですが、法規に引用されると守らなくてはいけないものとなります。
JISの固有番号
JISには固有の番号が割り振られています。この番号は、部門記号を表すアルファベットと分類番号を表す4桁の数字の組合せからなります。この固有番号を用いることで、仕様書・契約書に簡単に引用することがができます。
部門番号を表すアルファベットは以下の通りです。
A:土木及び建築
B:一般機械
C:電子機器及び電気機械
D:自動車
E:鉄道
F:船舶
G:鉄鋼
H:非鉄金属
K:化学
L:繊維
M:鉱山
P:パルプ及び紙
Q:管理システム
R:窯業
S:日用品
T:医療安全用具
W:航空
X:情報処理
Z:その他
※部門番号にJとIは使われていません。
※自転車にかかわる部門番号は赤字で表記しました。
ISO
ISOとは
ISO規格(国際標準化機構:International Organization for Standardization)とは、国際的な取引をスムーズに行うため、産業製品やサービスに関して「世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供できるようにしましょう」という国際的な基準です。
JISとISOの統合
JISとISOの整合性と統合
JISは一部例外を除き、ISOを日本語訳したものとなっています。この日本語訳がそのままJISとして採用されているパターンのものは、ISOと同じ内容であると認められています。様々な規格が乱立している製品に関しては、ISOとJISの整合性を図るため、JISの改定が行われます。
自転車におけるJISとISOの統合
一般用自転車
1949年 JISの制定
1973年 ISO/TC149(自転車専門委員会)の中にSC1(自転車及び主要アセンブリ)に関する分科会が設置される
1980年 SC1で審議されたISO 4210(自転車の安全要求事項)の初版が公告される
1988年 ISO 4210に対応するJIS D 9102(一般用自転車の安全性)が制定される
1992年 JIS D 9102(一般用自転車の安全性)よりも以前に制定されていたJIS D 9301(一般用自転車)との統一を図るため、また、ベルトドライブの普及に対応するため、JIS D 9102がJIS D 9301に合流し、JIS D 9301となった
コメント
コメントを投稿