【自転車技士試験メモ】ねじの規格と自転車ねじ・右ねじ・左ねじ
写真、加筆修正随時追加予定。いろいろ間違ってたらごめんね。
ねじ(ボルト)の機械的性質
JIS B 1051参照。追記予定
ねじの役割
- 回転部の玉当たり調整
- パイプの厚さが薄い部分の結合(自転車ねじが使用される。詳しくは自転車ねじの箇所で解説)
ねじの安全性
ゆるみ止め必須(2019年改訂箇所)
- サスペンション機構
- ダイナモ
- ブレーキと泥除けをフレーム・フォークにつけるねじ
備考1:ハブダイナモの取り付けねじはゆるみ止めはなくてよい。
備考2:ゆるみ止めには、ばね座金、ロックワッシャ、ナイロンナット、ねじ緩み止め接着剤等がある。ちなみにゆるみ止めの正式名称は「ねじ山固定具」
耐熱性
以下の部品の取り付けに使用するねじはブレーキの耐熱性の要求事項(JIS D 9313-2の4.7.2の耐熱試験、JIS D 9312の4.6.5.7c性能試験)を満たしている必要がある。
- ハブブレーキ
- ディスクブレーキ
ねじの強度(2019年改訂箇所)
以下のねじは、メーカーが推奨する締め付けトルクの120%で締め付けたときに破損してはならない。(オーバートルクで締めてもちょっとやそっとでは破断しないような強さのねじであれ、ということ)
- ハンドルバー
- ステム
- バーエンド
- サドル
- シートポスト
ねじの種類
メートルねじ
右ねじ
- クランク軸
- 引き上げ棒
- ステムクランプボルト
- カンチブレーキ取り付けねじ
- シートピン
- キャリパーブレーキ貫通ボルト
- クランクボルト
- クランク軸ナット
- サドル固定ボルト
左ねじ
自転車ねじ
自転車ねじ(BCねじ)とは、ねじの径の割にめねじ谷の溝が浅く、おねじの山が低く、強度が保てる構造となっています。
また、ねじピッチが細かいため、振動によるゆるみが少ない構造にもなっています。
通常、自転車ねじの各部の大きさはインチで表記されます。
備考:フランス・ドイツ規格の自転車ねじはメートル表記でねじ山の角度は60°、イタリア規格の自転車ねじはメートル表記でねじ山の角度は55°となっています。よって3つの自転車ねじの規格に互換性はありません。
右ねじ
- Fホークステム
- ヘッド中ナット
- 止めナット
- 左ハンガラグ
- 左ハンガわん
- ハンガリング
- Rハブ
- バンドブレーキドラム
- 小ギヤ
- Fハブ軸
- Fハブナット
- F玉押し
- Rハブ軸
- Rハブナット
- R玉押し
- 右クランク
- 右ペダル軸
- スポーク
左ねじ
- 右ハンガラグ、
- 右ハンガわん
- ケース止めリング
- 左クランク
- 左ペダル軸
タイヤバルブねじ
右ねじ
- 英式バルブ
- 仏式バルブ
突起物としてのねじ
使用者がけがをしないよう、おねじがナット面からねじの外径以上に突き出してはならないと規定されています。
例外は以下の通り。
- 機能を発揮させるために必要な構造
- デザイン上とびでているもの
- チェーン引き等調整が必要なもの
- キャップでおおわれているもの
ねじに関する関連JIS一覧
- JIS B 0205-1 一般用メートルねじ-第1部:基準山形
- JIS B 0205-2 一般用メートルねじ-第2部:全体系
- JIS B 0205-3 一般用メートルねじ-第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
- JIS B 0205-4 一般用メートルねじ-第4部:基準寸法
- JIS B 0209-1 一般用メートルねじ-公差-第1部:原則及び基礎データ
- JIS B 0205-2 一般用メートルねじ-公差-第2部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法-中(はめあい区分)
- JIS B 0205-3 一般用メートルねじ-公差-第3部:構造体用ねじの寸法許容差
備考:公差は上記JISに規定する公差域クラスの6H/6g以上とする。
- JIS B 0225 自転車-ねじ
- JIS D 9422 付属書
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